堀田あきお&かよ
電子書籍ストアのどれかで試し読みしまして興味があり、図書館で借りてきました。
私自身も二年近く前に不妊治療をはじめて、タイミングではまず無理な年齢からか即、人工授精をしましたが
始める前から 「まず無理だと思います」といわれつつ三回ほどして授からず。
体外受精でしかも顕微授精でもできるかどうか、、と医者にいわれて意気消沈して中断しています。
一人目が全く考えてもいないのに気が付いたら生理こないなー、あれ?妊娠??と今の私からは夢のように簡単に授かってしまい甘く考えていたのですが、本当に不妊というのは子供を願う夫婦にとってはこの上ない苦しみです。
精神的にも肉体的にも金銭的にも、三重苦を味わってそれでもできるかどうかはわからない、、、という迷路です。
私は二人目不妊になるので、一人いるだけでもいいじゃないという意見もあったりしますが
その一人が可愛くてたまらないから 将来この子のために、私たち両親が死んでも
後で思い出を語り合える人がいるようにと切望しているのですが
、、、できないです。
そして 三重苦をこらえながらの不妊治療に心が折れてしまい病院にも足が遠のいてしまいました。
この主人公のかよさんもある朝ぷっつり切れてしまいます。
すごくわかります。
全ては自分のしたこと、自分の選び進んできたことの結果で今の苦しみがあるものの
やっぱりこの不妊治療という戦いを続けるには もう心が死んでしまいそうになるほど辛くて
切れちゃったんだなぁ。
とかよさんに自分を重ねて読みました。
最後のモニターツアーで、出会った女性の台詞
世界の広さを知ると
自分の寂しさなんてどうでもよくなるものよ
が心に残りました。