ないた

絵本
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中川 ひろたか (著), 長 新太 (イラスト)
いちにち いっかい
ぼくは なく。
どうしてだろう?


絵本ナビのパパが読んであげたい セレクトでリストに入っていたため
借りてきました。
中川ひろたかさんも長新太さんも絵本コーナーでは
よく見かける方なのですが
なんとなく今まで手に取らずにいました。
単純なのですがハッとさせられました。
子どもって本当に素敵ですね。
転んで泣いて、ぶつけて泣いて
素直に感情を表現できる。
だから、切り替えが早いのかな?
息子もよく泣いたりしますが
今泣いたカラスがもう笑う、
の言葉通り、うわーーーーと泣いた後ニッコリご機嫌になるという
大人からしたら摩訶不思議なことをよくやっています。
私はお涙頂戴のドラマやドキュメンタリーなどをみても
結構我慢してしまう方であまり泣かないタイプ、、だったのですが
やはり、母の病状が悪化し、入院を決め
母を病室に残し息子と二人で実家に戻る運転中
号泣でした。
後悔と無力感と寂しさとで泣くことしかできませんでした。
五歳の息子の前なのに我慢することはできませんでした。
まだ母の死から一年経過していないから当然といえば当然ですが
ふと、独りで物思いにふけっていると
涙がこぼれたりします。
でも、生きている以上みんながこの悲しみを乗り越えていくしかないんだ
と言い聞かせてやはりあまり泣かないようにこらえています。
こらえないと、深い悲しみに落ち込んでしまって
戻ってこれない怖さもあるからかもしれません。
大人はあまり泣かない。
踏ん張るしかないから、かもしれないし
その中には私のように怖がりになってしまって
という大人もいるのかもしれません。
絵本は小説ほどに多くを説明してはくれないので
受け取り方、その先の想像などが広がりますね。
子どもはもちろん深い意味にはとっていないように思えますが
なかなか奥深い絵本でした。
ーー
ただつい最近ノッポさんの記事を朝日新聞で読みました。
子どもを侮ってはいけない。
小さい人はとても賢くて大人をちゃんとみているんですよ。
と。
そして録画していたミュージックポートレイトで
漫画家の浦沢直樹さんが奇しくも同じことを語っていたのが驚きでした。
「子供なめんなよ!って子供の時ずっと思っていた」
ドキっとさせられました。
子どもと思って思いっきり侮っていました。
息子を小さい人としてきちんと向き合おう、と思いました。
(すぐ忘れてしまいがちですが)

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