孝行手首―当世落語風絵本

絵本
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大島 妙子
むかし、ある長屋に仲のいい親子が暮らしていた。


親子で落語絵本が好きなため、気になって借りてきました。
当世落語風絵本!・・・とは??
絵本ナビに作者のインタビューが載っていました。
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「じゅげむ」や「めぐろのさんま」などは江戸や明治、大正にかけて生まれた落語で「古典落語」といいます。それ以降に作られた落語は「新作落語」や「創作落語」というのですが、「母恋いくらげ」は平成、今の時代に生まれた落語なので、「当世」と編集者さんが名前をつけてくれたんです。
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だそうです。
まず表紙がインパクト大!!です。
切れた手首がドーンと描かれていますから。
一体どんな落語なのかな?
まず、寝る前の読み聞かせにしては結構長いので
我が家は二日かけて読みました。
お話はまず一家の一人息子が5歳で車に轢かれて此の世を去る、というあんまりなお話です。
そして、2、3ページ進むと次は父親も生死の境を彷徨うことになるわけです。
息子は色々想像してしまったのか、私の腕にしがみつきながら
話を聞いていました。
という風に一体どこから落語らしくなるのやら?という始まりですが
だんだんと、話が進むと息子からも笑い声が。
三途の川が出てきたり、閻魔大王が出たり、所々怖いのですが
手首のお話なのでなんとも、面白さが滲んでいるのです。
(絵がリアルだったら本当に不気味なだけかもしれませんが)
始まりはとっても悲しいのですが、最後は良かった良かった、と救いのある、
それでいてクスッと笑ってしまうお話で
最近よんだ絵本の中では、珍しく大人も楽しめる絵本です。
お勧めです。

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