佐野 洋子
100万回死んで100万回生きたとらねこ
説明不要な絵本。
といいつつちゃんと読んだのは息子との読み聞かせが初めてでした。
読んでみてなるほど人気なはずだと思いました。
何度も生き返って、心が石のようになっていたとらねこ。
大事なものもなく、、、
けれど大事なものが出来て、やっと幸せと悲しみを知ることができた。
読んだ時の息子の反応はイマイチでしたので★一つです、、、
祖母の死を経験した今、読むとまたちがうかもしれません。
愛する人の死。
息子も、母親の悲しみに暮れる姿、2度と会えなくなってしまった祖母、
と幼いながらに感じているようです。
母が亡くなってからは読んでいませんし、それまでこの絵本で特に涙を流すことはなかったけど
母の死を経験した今の私には危険かもしれません。
ストーリーを思い出しているだけでも胸にこみ上げてくるものがあります。
本当に大切なものはどうしてなくしてみないとわからないのでしょうか?
人の命は限られていて死は取り返しのつかない圧倒的な現実。
これまで、祖母、父、母とお葬式を経験し、どれも納骨に立ち会いました。
それまで涙が大量に流れてしまうのに、骨になった姿を見るとパタと止まりました。
どうしようもなく取り返しのつかない現実をまざまざ見せつけられ涙が出ないんです。
大切な人を心から愛して生きる。
今ある命に感謝しながら生きる。
コメント