本記事はネタバレ要素を含む感想・考察記事です。ストーリーの核心部分は伏せています。続きはぜひ本編でお楽しみください。
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扉絵と煽り文句からしてただごとではない
扉絵に躍る「栄枯盛衰」の四文字。
豪邸の一室で椅子に腰掛け、足を組み、口元に手を置いて考え込む圭一の姿。煽り文句は「深山一族は黄昏の時を迎える——崩壊を防ぐ手立ては」。
さぁ、どうなるのか!
健太の宣言——「親父のためじゃない」
病床の圭一に向かって健太が言い放った言葉が、今回の冒頭を飾ります。
親父のためではない。当主争いは圭一と大介の問題だ。ただ——ザラスが絡んでいるなら話は別だと。
そして聖花も即座に「もちろんよ」と結束する。ママも有紗も一族みんなに声をかけると力強く宣言する姿に、思わず胸が熱くなりました。

ただ、有紗と聖花との間には重い秘密があるから、そこは、あ、、だめ、、てなっちゃいました。
空港ラウンジで優雅にくつろぐ大介
健太がずっと電話をかけても出なかった大介からようやく着信が。
大介のくつろぐ場所は——空港のラウンジ。周りに美女を従えながら飲み物を楽しむ大介の姿。
「世界中のカジノ巡りだよ。モナコのモンテカルロにイギリスのヒルトン、マカオにも飛んで最後はラスベガス。一ヶ月ほど帰らないと思う」

曲がりなりにも社長に就任したはずなのに、真っ先にやることがカジノ巡り一ヶ月。あんたってばそれだから!
世界四大カジノ都市
せっかくなので大介が向かう4都市を掘り下げてみました。
| 都市 | 特徴 | 日本人向け度 |
|---|---|---|
| モナコ・モンテカルロ | 世界最古・最高格式のカジノ。F1グランプリの街でもある超富裕層の聖地 | 敷居が高め。ドレスコードあり |
| イギリス・ロンドン | ロンドン・ヒルトン・オン・パークレーンなどの超高級ホテル内にある、完全会員制・富裕層向けのVIPカジノ(クラブ)が立ち並ぶ。上品な雰囲気でジェームズ・ボンド気分 | 英語が話せれば楽しみやすい |
| マカオ | アジアのラスベガス。カジノ収益はラスベガスを上回る世界最大級。香港から近くアクセス良好 | 日本人に一番近くて行きやすい |
| ラスベガス | 荒野の中に突如現れる光の楽園。エンターテインメントとカジノを融合させた、世界で最も有名な不夜城。ショー・グルメも充実で非ギャンブラーも楽しめる | 一番間口が広くて楽しみやすい |


実は私、この4都市の中でラスベガスだけ行ったことがあります。20歳の時のことなのですが、ネバダ州はカジノができるのが21歳以上。隅っこのスロットマシンでこっそり試みたら、黒服のおじさんたちにあっという間に囲まれました。どんな隅っこでも監視カメラが張り巡らされていて、絶対に見逃さないぞという姿勢に一番驚いた記憶があります。そして何より忘れられないのが、ロサンゼルスから車でネバダ州に入った時のこと。真っ暗な荒野がずっと続いていたのに、夜だというのに突然空が明るくなって——それがラスベガスの光が空まで照らしていたんです。あの光景は今でも忘れられません。
「間に合わなかったね」——株はすでに売却済み
処分禁止の仮処分を申し立てたと伝えると、大介の返答は驚くべきものでした。
大介「残念、間に合わなかったね。もう売り払っちゃった」
売却先は——ザラスの万野社長。しかも売却したのは70パーセント。
株式の70%をザラスが保有=深山不動産はザラスの子会社に
残り30%は大介が保有=発言権は手放していない
大介の言葉:「深山にとって超大手のザラスに任せるのが一番いい。深山のことを考えた結果だよ」
売却額:600億円(小切手で振り込み済み)

30パーセントを手元に残しているあたり、完全に投げ捨てたわけではなく「発言権は維持する」という計算がある。ここに大介の恐ろしさを感じました。ただの八つ当たりではなく、きちんと自分の利益を確保している。
600億円の小切手——現実世界ではどうなる?
小切手とは
銀行に持ち込むと現金に換えてもらえる紙の証書です。現代の日本では大口取引でまれに使われますが、実際はほぼ電子振込に移行しています。
漫画の場面では銀行の残高表示に「600億2万5千円」と表示されていました。これはおそらくすでに小切手を銀行に持ち込んで換金済み、つまり普通の銀行預金として口座に存在している状態です。スマホで残高確認したら600億円が入っていた、ということですね。振り込み前の残高が2万5千円だったとしたら…ほんとカツカツだったのかもね。
株の売却益と税金
株を売って利益が出た場合、日本では約20%の譲渡所得税がかかります。600億円の売却益なら単純計算で約120億円が税金に。それでも手元に480億円残る計算です。

現実世界的には「不正取得した株の売却は取り消せる可能性がある」とはいえ、ザラスが「善意の第三者」を主張してきたら長期戦になる。健太たちの戦いは法廷に持ち込まれるのかもしれません。
深山不動産は「万野・エステート」へ
社内に現れた万野立リツコが新社長就任を宣言。社名も「万野・エステート」に変更、看板も付け替えると告げます。
取締役員たちは全員解任。「嫌なら退職を」という言葉に涙を流す役員たち。

万野社長の「今まで仕事もしないくせに一族というだけでふんぞり返っていた役員ども、ざまあみろ」という独り言。うーん、実際成り上がりということは自分の才覚でのし上がってきたのでしょうし、説得力はありますね。
深山のお屋敷が取り上げられる——会社名義の落とし穴
深山の一族や健太たちが力を合わせて対抗する意志を固めます。
健太が「ああ、戦うぞ」と宣言したその瞬間、佐都の胸に静かな覚悟が生まれます。
佐都(代々受け継いできた大切な土地も、関西中に立つビルも、全てザラスのものになってしまった。跡取り次第でこんなことになってしまうんだ——。)

「お婆様が泣いている姿が浮かんだ。やっぱり私たちが守るしかない、これはもう健太と私の宿命なんだ」という佐都の心の声。この覚悟の直後に万野社長が乗り込んでくるわけで、、、
そこへ万野社長とリツコが堂々と深山家に乗り込んでくる——
万野社長が深山家の豪邸に乗り込んできた理由が衝撃でした。
深山家の豪邸は税金対策のため会社名義になっていました。
会社名義にすることで固定資産税や維持費を経費計上できるメリットがある一方、会社が買収されると自宅ごと相手のものになるというリスクがあります。
一般的にはこのリスクを避けるため、自宅は個人名義にしておくのが基本。
深山家ほどの規模になると節税メリットが大きすぎて、まさかここまでの事態は想定していなかったのでしょう。
「不法に滞在しているのはあなた方ですよ」という万野社長の言葉、法的には正しいというのが恐ろしい。
万野社長の「分かってませんな」——恨みの正体は

「以前愛人に買ってあげた豪華な一軒家がありますよね、そちらに住まれては?」という万野社長の一言。虎視眈々とこの時を待っていたのですね。
圭一が「一体何の恨みがあってここまでするんだ」と問い詰めた場面。
万野社長の答えは「分かってませんな、相変わらず」。
万野社長の恨みの根っこは、娘・リツコが大介との結婚生活で苦しんだことではないかと思っています。
大介の女遊びに苦しみ買い物依存症になったリツコを救ったのは佐都でした。
ただ——恨む相手としては大介のはずなのに、なぜ圭一にここまでするのか。
「子供のやることは親のせい」とでも言うのでしょうか。
あるいは圭一の高圧的な態度に対する長年積み重なった恨みもあるのかもしれない。
「分かってませんな」という言葉の意味が、今後明かされるのかどうか。
リツコ——佐都への申し訳なさそうな視線
去り際にリツコが佐都を振り返る場面が一瞬ありました。
かつて佐都に助けてもらったリツコ。生き生きとザラスの専務として活躍できるようになったはずなのに、ここまで鬼になれるのか——という驚きが正直ありました。

あの申し訳なさそうな表情は何だったのか。全て割り切っているわけではない、ということなのかな。リツコの内面がもう少し描かれるといいな。
圭一、膝を折る
そして広大な庭園を前に、万野社長が去った後、圭一が膝をついて泣き崩れます。健太も佐都も、ただ呆然とその場に立ち尽くすことしかできませんでした。
代々受け継いできた土地も、関西中に立つビルも、この豪邸も——全てザラスのものになってしまった。
感想まとめ——逆転のチャンスはあるのか
・大介が株の70%をザラスに売却という予想の上を行く展開に度肝を抜かれた
・30%を手元に残すあたり、大介の計算高さが恐ろしい
・万野社長の恨みの深さと「分かってませんな」の意味が気になる
・リツコの申し訳なさそうな表情が引っかかる
・会社名義の自宅という節税対策が完全に裏目に出た
・圭一が涙を流した場面、複雑な気持ちで見てしまった
健太と佐都、聖花、明人、美保子が力を合わせて立ち向かおうとしていた矢先の70%売却。処分禁止の仮処分も間に合わなかった今、法的な逆転の可能性はあるのでしょうか。万野社長は悪意の第三者なんですが。
不正取得した株の売却なので「取り消し可能」という余地はある——ただしザラスが「善意の第三者」を主張してきたら長期戦になる可能性も。こやま先生がどんな逆転劇を用意してくれているのか、25日更新初日によんでいるけど、もう続きが読みたくて仕方がない!
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読んでいただきありがとうございました!




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